歯周病とコラーゲンは重要な関係があります
歯周病には、日々の“歯みがき”と定期的な歯科医院での“歯のクリーニング”が大切なことはご存知の事だと思います。ただ 破壊され始めた体の一部は口腔清掃だけで回復することはありません。
歯科医院で歯石を取り、また磨いてもらうことも大切ですが、歯周病は歯槽骨がとける病気ですので、溶けた骨を回復する為の知識とリハビリも必要です。
骨密度と骨質の改善を目的にした生活習慣指導も効果あり
歯の周りの歯槽骨は、体幹骨の10倍の代謝速度があります。生活習慣の改善による反応がよく現れます。歯の周りの歯槽骨の強度は、骨密度と骨質によって決まると言われております。骨の質は骨を構成するコラーゲンの架橋が良いか悪いかで決まります。骨質の改善には、内科の主治医のもとで行うB6 B12 ビタミンC 葉酸の摂取をおこなうビタミン療法が効果あると言われております。
歯科医学上、歯周組織のコラーゲン線維の生合成の促進は非常に大切なことです。
*コラーゲンはコラーゲンそのものを食べても付くことはありません。歯肉や肌にぬっても入り込むことはありません。食べたコラーゲンは消化器で分解されアミノ酸に分解され吸収されて、諸条件が整って初めて歯周組織等で生合成されます。この時 ビタミンCが必要です。
*高濃度のビタミンCを 歯肉や皮膚に塗ると、その直下の組織のコラーゲンの生成が活発になるということに関するエビデンスはあります
骨質の低下した歯周組織は破壊されやすいので、骨密度と骨質を改善してもらう指導をしております。 NT-x(尿検査で骨より溶出するType1コラーゲンの量がある程度上昇すると ビスフォスフォネートが必要)の問題、女性ホルモンの問題、骨量を高める為に取りたい栄養の問題、コラーゲン線維増強の為に取りたい栄養の問題他 改善してもらいたい指導をします。ブラッシングだけで改善できるものではありませんので あらゆる方向から改善を試みます。
歯が悪い人は、歯が悪くてもカロリーだけはしっかり摂取できるので(歯が丈夫な人より糖質を過剰に摂る傾向がある)、外見上 太って見えてもたんぱく質やミネラル・ビタミンが不足している状態です。コラーゲンの合成が出来難い状態です。
食育上 早急に改善していかないと全身に悪影響が出ます。
歯周組織にとって大変重要な物質にコラーゲン線維があります。
歯を支えている、歯肉 歯槽骨 歯根膜の構成成分で、歯周病になると破壊されていき、治療によりコラーゲン線維を増やすことが歯周病治療の目標の一つでもあります。
コラーゲンを増やすには よく言われていることに
・高タンパク ビタミンの摂取と 低カロリー
・抗酸化物質をたくさん食べる ← 野菜を食べる
・適度な運動
・有害物質を体に入れない
・活性酸素を発生させない努力
コメントはありません。