口臭の悩み
口臭で悩んでいる患者様へ
口臭はとてもデリケートな問題です。まず口臭の原因を見つけましょう。
- 口臭の原因が 口の中にある場合
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- 歯肉の下まで進行した、大きなむし歯があるか?
- 歯肉炎 歯周炎があるか?
- 歯根が(歯肉の下で)割れた歯があるか?
- 舌苔があるか?
- 他 何か原因があるか 調べます。
原因が分かれば、それを治していきましょう。
口臭測定器「ブレストロンⅡ」
口腔内の組織が破壊されている時の腐敗臭、硫黄臭を測定します。

口臭測定・・口臭の原因は様々です。口の中にいる嫌気性菌(酸素を嫌う菌主に歯周病菌)は、新陳代謝ではがれた粘膜上皮、血液成分、死んだ細菌などのたんぱく質を分解して、揮発性硫黄化合物(VSC)をつくります。
揮発性硫黄化合物は硫黄ガスの総称で、主に硫化水素、メチルメルカプタン、ジメチルサルファイドの3種類のガスからなります。硫黄化合物が原因となる口臭は非常な不快なにおいになります。
揮発性硫黄化合物は硫黄ガスの総称で、主に硫化水素、メチルメルカプタン、ジメチルサルファイドの3種類のガスからなります。硫黄化合物が原因となる口臭は非常な不快なにおいになります。
揮発性硫黄化合物(VSC)
硫化水素 ・・・ 卵の腐ったにおい
メチルメルカプタン・・・ 血生臭い、魚や野菜が腐ったような臭い
ジメチルサルファイド・・・生ゴミのような臭い
ブレストロンⅡは、このVSCを測定できる機器です。数値が高く出た人は、原因を探り、対策をとればすぐに口臭は少なくなります。「心因性の口臭」と指摘された方(ほとんど口臭がないのに口臭が気になる人)も、本当に口臭があるか精密な口臭測定器で測定してみてください。
- 口臭の原因が、体の他の病気にあると考えられる場合
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- 口腔内を調べます。可能性がある所を治します。それで口臭が消えるか?
- 耳鼻咽喉科領域の病気はないか?
- 消化器、呼吸器の病気はないか?
- その他、問診により全身的な問題があるか聞き、対処法をアドバイスします。その他、成長に伴う口臭や生理的な口臭や、また精神的な問題もあります。
悩んでいる患者様は非常に多くいらっしゃいます。お気軽に質問して下さい。
分類
- 生理的口臭…起床時・緊張時・月経時・空腹時
- 飲食物による口臭…アルコール・ニンニク
- 病的口臭
- 歯周疾患…口臭といえば歯周病
- 舌苔…舌べろにつく白いコケ様の物、歯周病と並ぶ口臭の原因
- 口内炎などの粘膜疾患
- 口腔乾燥症
- 多数の開放性根管を持つ むし歯、歯の根の破折
- 呼吸器疾患、肝疾患→アミン臭、尿毒症→アンモニア臭
- 代謝性疾患
- 心性口臭…自分自身で口臭があると思い込む。
口臭予防
- ブラッシングの徹底
- 歯科医院でPMTC・歯石除去・ルートプレーニングをして歯周疾患をコントロール
- 抗菌剤や消炎剤を含む洗口剤を利用。薬用のデンタルリンスも効果的
- 舌苔の除去・・ブラッシング時に舌背部もいっしょに清掃。専用ブラシあり
- お茶のカテキンが効果的・・・カテキンの殺菌作用と消臭作用。お茶により口腔の乾燥を防ぐ
*理屈は色々ありますが、一番早く確実に口臭を消すなら、テレビで宣伝している口臭予防のための各種“うがい薬”が効果あります。
どんなに磨いても口臭が消えない“歯根ハセツ”の歯がある人でも、口臭予防のための“うがい薬”を使えば しばらくの間は不快な臭いが消えているはずです。
その後に原因を見つけ改善の為の治療をして、セルフケアに心がけるといいと思います。
