優しい治療の為の“薬”
ドックスベスト Doc’s Best
「痛くない、削らない、神経を抜かない歯科治療の最先端!」
として、TVに取り上げられた治療方法です。
ドックスベストというセメントの粉を、コーパライトという抗菌力のある神経を保護する薬で混ぜて、「深いむし歯」「痛みのあるむし歯」「神経が露出しているむし歯」「外傷で折れて神経が露出している歯」に塗ります。ドックスベストの成分の、CuイオンとFeイオンの電位差により「むし歯菌」のバイオフィルムの増殖を抑え、殺菌し、無菌化状態を保ち続けることができます。
各種ミネラル成分が、むし歯の部分を再石灰化させる働きをします。
その上にドックスベストセメントを裏打ちして、白い材料を詰めて仕上げます。
深い「むし歯」の場合には、1年ほどおいて再石灰化が起こってから、もう一度詰め治す事もあります。
また、“穴のあいてないむし歯”(レーザーで診断し見つけます)に、ドックスベストをすりこむと、むし歯の進行が止まり、再石灰化が起こると言われています。
すでに神経がない歯の「歯の根」の中にいる細菌を殺菌するのにもドックスベストは有効とされています。
「むし歯」の部分は、軟化象牙質という脱ミネラルの軟らかい感染した歯質で、以前の治療なら機械ですべて削り取っていました。
さらに感染の疑いのある部分も削り取っていました。その為、神経を抜く事も多く、また治療も痛く、治療回数も何回もかかりました。
現在MI治療(なるべく削らない治療)を目指している歯科医院では、「3Mix」や「ドックスベスト」を症例によって使い分け、「むし歯菌」を薬で殺菌し、柔らかくなった歯質を再石灰化させ硬くして、極力削らずに残す治療方法を選択しています。
高濃度のタンニン酸のフッ化物も有効ですので症例により使い分けております。
ただし、すでに治療してある歯の痛みの場合、その部分を清掃するために大きく削らないといけません。
また神経が腐敗している場合には、神経を抜く処置をしないと「歯」自体がダメになりますので、従来通りの抜髄処置が必要になります。
(現在 残念ですが健康保険が適用されておりません)